トップページ日記2018-08-07 > 台風の話

台風の話

関東にでかいのが接近中とか。

最近はすかされてばかりいるが、沖縄は風速25メートルを超えると公共の交通機関が停まり、仕事は休みになる。よって、前夜から宴会になるのが常だし、俺の住んでいる港町では、台風が来ると血が騒ぐ向きが多いようで、若いのからオジイまで喜んで飲みに繰りだす。普段は100メートル先でもクルマで移動するのに、台風のときに限って無闇に外を歩きたがるやつまでいる。

俺も最初は真似していたものだが、窓に指が挟まって飛ばされたという話を聞いて出歩くのをやめた。

子供のころから台風に慣れている人間の真似をしても、ろくなことにならないと思ったからだ。前に雪国に住んでいたころ、雪に慣れている人間は、絶対に軒下を歩かなかった。つららが落ちてくる可能性があるからだ。そういうことを皮膚感覚でわかってないと、自然は怖い。俺のようなシティボーイは、きっと死ぬまでわからない。

東京に大雪が降ったとき、テレビがガランとした居酒屋で飲んでいる数名の客を映し、「外は雪ですが大丈夫ですか?」とリポーターが訊ねたところ、自分たちは福島から来ているんだ、と豪語していたのを見たことがある。この程度の雪はなんでもないというわけだ。さっさと帰れ! と俺はテレビに向かって突っこんだ。タクシーで帰ろうとしたら、運転手が雪なんか見たことのない南国出身者で、生まれて初めてスタッドレス履きました、みたいなやつだったらどうするんだ? そうじゃなくても、雪道走るの下手クソなやつばっかりだぞ。雪や台風に慣れていても、都会に慣れていないのも怖いもんだ。

無事に通り過ぎてくれればいいですが。

カテゴリー: [日記] - 11:29:57

ページ管理者:草凪 優
イラスト:小玉 英章