トップページ日記 > 2018-05-11

イザベル・ユペール祭り

『ELLE』があまりにも面白かったので、イザベル・ユペールの過去作を巡る(バーホーベンの過去作はあんまり思いだしたくない)。

『主婦マリーがしたこと』『沈黙の女』、どっちもシャブロルだが、封切り当時はまるっきり食指が動かなかった。カイエ派はカラーになったら、ちょっとこう、とっつきにくいテーマをもってくるじゃないですか(エリック・ロメールの晩年作は好きだった)。

観て、落ちこむ。勤労意欲がなくなるほどの大傑作。『主婦マリー~』はひどい邦題以外はほとんど完璧。イザベル・ユペールはマジで天使。内容的に、学生時代に観ても理解できなかったかもしれないけど。

『沈黙の女』も延々と観てられそうなほど画に力がある。イザベル・ユペールも快調に飛ばしてたが、もうひとりのヒロインのほうに気がいってしまった。調べたらなんと、アニエス・ヴァルダ『冬の旅』の人魚姫。こんなんなってたのか。すげーな、フランス。なんで俺、フランス人に生まれてこられなかったんだろうな。『冬の旅』はオールタイムベストに入れてもいいくらい好きな映画だった……再会できて感激しました。

『愛・アマチュア』(この邦題はナイス)のDVDも入手したが、さすがにシャブロルのあとにハル・ハートリーはきつかろうと放置。

【追記】
とか書いておいて、結局観てしまった『愛・アマチュア』。イザベル・ユペールの役が売れないポルノ小説家で椅子から転げ落ちそうになる。なのに、いかにも90年代のライズかシャンテか、みたいなおしゃれ路線。シャブロルが与えてくれた感動も消えてなくなりそうなほど疲れ果てる。ハル・ハートリーをきっぱり無視した若き日の俺は間違っていなかった。エリナ・レーヴェンソンは可愛かったけどさ。

カテゴリー: [日記] - 23:57:50

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テーマはナンパ。ふた組のカップルの行方を追います。

カテゴリー: [日記] - 08:49:29

ページ管理者:草凪 優
イラスト:小玉 英章