トップページ日記2016-01-13 > 俺の初手九四歩

俺の初手九四歩

坂田三吉の奇手と知られている、初手九四歩。

俺は将棋を指さないので、それを知ったのはもちろん織田作之助の「可能性の文学」でだ。

普通ならありえない「阿呆な将棋」を一世一代の対局で打っての大惨敗。

織田作はそこに文学の可能性を見た。

まあ、俺が書いているのは文学ではないけれど、そういう初手に憧れがありました。そのうちとんでもなく阿呆な1行目から書きはじめ、見事着地してやりたい、と

本日いよいよ『定、吉 ふたり』(双葉文庫)が発売になりますが、1行目だけでもいいので読んでください。

これが俺の初手九四歩なり、というのが書けたと思ってます。

阿部定は無頼派のファム・ファタールでもあります。

内容は坂口安吾へのオマージュがちらほら。

近藤ようこさんのカバーイラストがマジ泣けたっす。

カテゴリー: [日記] - 11:54:13

ページ管理者:草凪 優
イラスト:小玉 英章