トップページ日記2015-12-18 > 放蕩息子の帰還

放蕩息子の帰還

この世に天国は実在する

たとえばいま俺が住んでいる町がそうだ

空は青く、雲は流れ、エメラルドグリーンの海はどこまでも穏やかで、12月なのに赤い花が咲き乱れている

酒がうまい

魚もうまい

人はやさしい

この住環境は、俺がいままで手に入れてきたもの中で、3番目に大切なものだ

上のふたつはすでに喪失しているので、いちばんかもしれない

この世に地獄は実在する

たとえば東京のような貌をしている

どこがどういうふうに地獄なのかをあげつらっていくと、終わらないのでやめておくけど、

俺が生まれた街だったりする

せっかく天国にいるのに地獄に行きたがるのは、

もはや宿命のような気がしてきた

来年は浅草に帰ろうと思う

花見は春のうららの隅田川だ

カテゴリー: [日記] - 00:08:41

ページ管理者:草凪 優
イラスト:小玉 英章