トップページ日記2015-12-03 > 『黄泉醜女』2

『黄泉醜女』2(今回敬称略)

いやー、やっぱ仕事が切羽つまってるときに本なんか読んじゃダメですね。1章読んだだけで長々と感想を書いたにもかかわらず、おさまらない。なにかがおかしい。このモヤモヤした気分の正体はいったいなんだと仕事もしないで考えていたところ……わかりました。

花房観音が描いている「官能小説業界」に草凪優が不在だからだ(笑)。

俺は現在を代表する官能小説家のひとりと自負しているが、女流作家に酌をされた覚えはないし、「ご飯食べに連れてって」と電話をされたこともないし、キャバクラみたいに寄ってたかって褒められたこともない(某先輩の奢りでニューハーフを抱いたことはあるし、面識のないころの橘真児にイタ電したことはあるし、キャバクラ嫌いの柚木郁人を無理やりキャバクラに連れていったことはある)。要するに、『黄泉醜女』に描かれているのは、官能小説界の会合じゃなくて、睦月影郎とその仲間たちの飲み会のことじゃないのか? ごく一部のサークルの生態をもって全体を語ろうとするから無理があるし、べつに誰がどんな飲み会したっていいじゃねえか。
その一方で、

純文学や他のエンターテイメントの作家たちとも知りあったが、そこまで「女」を全面的に出すのは、官能というジャンルの人たちだけだと思った。(P41)

みたいなことをカマトトぶって書くから、もはや悪意しか感じられない。純文学だろうが他のエンターテイメントの作家だろうが、女を全面に出す人もいれば、もっとやばい人だって各種取りそろってるよ。

結論。俺が参加しない官能小説界の会合なんてただの飲み会。俺を無視して描かれる官能小説界はリアリティのないパチもん。

カテゴリー: [日記] - 03:03:28

ページ管理者:草凪 優
イラスト:小玉 英章