トップページ日記2011-02-25 > メインストリートのならず者

メインストリートのならず者

去年の年末刊『こんな官能小説が読みたかった』しかり、発売になったばかりの『睦月読本』しかり、新編集長体勢になってからの『特選小説』の快進撃は眼を見張るものがある。本体でも次々と新しい書き手を起用し、最新刊の4月号では、いよいよ青橋由高まで引っぱりだした。正直、原稿取っただけでもすごいと思う。

でまあ、本が出る前から傑作の呼び声が高かった作品を読んでみると……やっぱ面白いわけですよ。なにが面白いかというと、ヒロインと、ヒロインと主人公の関係が、初々しく新鮮でまばゆいわけです。キャリア8年(?)、フランス書院美少女文庫を創刊時から牽引してきた人なのに、これは尊敬すべき力量だと思う。もちろん、より大人向けの『特選』だから、ジュブナイルポルノよりダークな世界を扱っているのに……。

普通もっと詰めるよな、という文書が散見するにもかかわらず、それがことごとく効いているというところに、唸らずにはいられない。ユーモアの配分も絶妙。同業者として嫉妬する才能です。いまエロ小説の王道ってなんですか? と訊かれたら僕はこの「新妻美幸・愛憎の初夜」を推薦する。

願わくばさらなる多作を。こういうの読みたい、もっと。

カテゴリー: [日記] - 02:12:54

ページ管理者:草凪 優
イラスト:小玉 英章