トップページ日記2009-09-28 > 腹ごなし

腹ごなし

日記なんて書いてる場合じゃないのだが、ラーメン食べてお腹がいっぱいすぎるのでちょいと腹ごなしに。

今も行ってきたのだが、半年ほど通っている近所のラーメン屋がある。カウンター7席に大将ひとりの小さな店だ。

大将は30代半ばくらいかな。独立して最初の店という雰囲気で、1年ほど前からその場所で店をやっている。味はいい。醤油、塩、味噌、どれもいける。スープのつくりかたが繊細で丁寧に時間をかけられている。太麺好きの僕と好みも合致。大将曰く「うちのラーメンは浅草一うまい、はず」。条件付きで1票入れるのもやぶさかではない(うまいまずいの問題じゃなくて浅草っ子のソウルフード的ラーメン屋があるし、とんこつでいい店もある)。

しかし、いつ行っても客がいない。

なんで???

ラーメンに駆ける飽くなき情熱とエネルギーを感じる店なんだけど。

すぐ側にある弁慶本店には行列ができてるのに。

研究熱心さと器用さが災いし、マイナーチェンジをコロコロ繰りかえしてるからか?

「どうしてうちには行列ができないんでしょうねえ」と溜息まじりにつぶやく大将は、思いあまって来月からメニューを増やす策に打って出るらしい。

……逆だと思うのだが。

ベストセラーが出したいからって、今流行ってるジャンルを書きたいんですって、俺が編集者に相談したとすんじゃん。難病ものとか、ケータイ用の恋愛小説とか。みんな一笑に付すと思うね。馬鹿だと思われるもしんない。まあ、ラーメン屋が天ぷら揚げようって話じゃないから、凌辱ものは流行らないんで癒し系のエロ書こうって感じか……いやね、そういや似たようなことをやった記憶はあるよ。でもなあ、ひとりでやってる小さな店ならメニューなんて一個でいいんだって。俺はそう思うよ。注文しないでも、黙ってドンブリが出てくるようなラーメン屋が粋なんだってさ。

エロ作家だって名乗るのが恥ずかしいので言わなかったですが。

ああ、でも他人事とは思えなくて応援したくなる。メタボを気にしながらも通ってしまう。臆面もなく「うちの味は浅草一」と断言するところが好き。客観性がなくて。「日本一」と言わないところがちょっぴり気弱で。

ところで大将、新しいメニューって何?

「ヤンキーラーメン」

……。

カテゴリー: [日記] - 22:37:38

ページ管理者:草凪 優
イラスト:小玉 英章