トップページ日記2009-05-17 > 椎名町

椎名町

アド街ック天国で取りあげられてて録画したやつを観た。

うまそうな店がいっぱい出てきたが、見事に知らない店ばかりだった。

僕は20代の頃、椎名町に約5年、近辺の東長崎、江古田を含めると7年ほど住んでいた。最初は学生で、その後社会人になったが、金のなさは尋常ではなく、住んでるアパートもトキワ荘レベルで、それでもまあ、居酒屋とか定食屋とかは行っていたのに、そういう店は一軒も出てこなかった(魚がし寿司だけは行ったことがある。どんなに食べても2千円だった)。

当時はうまいと思って通いつめていた店でも、いま考えると……安いだけだったな、とか、ボリュームだけだったな、という店が多い。椎名町に住んでた最後の2~3年はシナリオコンクールの応募原稿を書くために、夜の7時頃会社から帰ってきて、毎日同じ店で毎日同じメニューのチキンカツ・コロッケ定食を食べ、2時間ほど仮眠して銭湯に行き、朝の5時とか6時まで書いていた。

あのチキンカツ・コロッケ定食をまた食べたいとは思わない。トキワ荘の人たちが松葉のラーメンを好んでいたのも、要するに漫画描くのに忙しいから食いものなんてどうでもよくて、安くてさっさと食べれて近所にあったから食べていただけなんじゃないかと思う。コロッケサンドとかキャベツの塩炒めとかチューダーとかも同様だろう。ありがたがるほどの味なわけがないが、それにまつわる物語はやっぱりいまでも輝いている。食いものなんてどうだっていいよ、それほど打ちこむ仕事があるんだよ、と言いたいがために、僕も明日から粗食にしようと思った。

でも、困った。20日から越前グルメツアーだ(笑)。取材だからしかたがない、しかたがない……。

カテゴリー: [日記] - 20:54:26

ページ管理者:草凪 優
イラスト:小玉 英章