トップページ日記2009-02-16 > 全日本プロレス世界最強タッグ決定リーグ戦

全日本プロレス世界最強タッグ決定リーグ戦

DVDボックスが出たので、食事のお供にしているわけですが、やはり昔の全日はいいですね。ファンクス、ブッチャー&シーク、馬場&鶴田、ハンセン&ブロディ、龍原砲、そして四天王……。

ブッチャーがテリー・ファンクの腕をフォークで刺す一戦のとき、僕は小学生だったのですが、鮮明に覚えてますね。しかし、今回見直して思ったのは、なぜかザ・ドリフターズとの共通点でした。

僕が小説を書くときに意識している「ドリフの教え」というのがいくつかあります。

①笑いとはつまり「間」である。
②キャラクターを立てるのはアンサンブルである。
③デブはいるだけで面白い。

などですが(他にもある)、たとえば①、カトちゃんは舞台の真ん中にトコトコ歩いてきて、「へっくしょん!」とクシャミをするだけで会場はドカンなわけです。面白いこと言ってるわけじゃないし、ナンセンスですらない。ただクシャミをしているだけなのに面白いという「間」がある。これに通じるセンスをテリー・ファンクに感じましたね。会場にスピニングトゥホールドがかって沸き返るなか、テリーとドリーが軽いジョギングをしながら入場してくるだけで、もう「間」ができてる。リングにあがってジャージパンツを脱ぎ、シャドーボクシングとかしているときすでに、終盤で血だるまにされて悲鳴をあげるリズムができあがってるわけです。

こんな話いったい誰が興味を示すのか謎ですが、続きまして②。たとえば「仲本工事はスポーツマン」というキャラを立てるとき、ドリフでは他の4人がゆっくり動きます。これはプロレスでも基本です。「テリー・ファンクはテキサスブロンコ」というキャラを立てるために、兄のドリーはとてもクール。兄弟なんだからドリーだってテキサスブロンコなのに……。

③はもちろん、高木ブー=アブドーラ・ザ・ブッチャー。ドリフはよくストーンズと共通点が多いと語られますが、それだと荒井注=ブライアン・ジョーンズですからね。それよりもブー=ブッチャーのほうがリアルだろう、と自画自賛。

ブッチャーのほうが高木ブーより芸はありますが、これは歴史的に本当に重要な点です。なぜなら、
年代が新しくなってくるに従って、「いるだけで面白いデブ」を含めた怪物がマットから姿を消してしまい、一般人とさして背丈が変わらない日本人同士の闘いがメインになってくるからです。そして、そこにあるのはもはや「間」のやりとりだけ。三沢&小橋×川田&田上を見ていると、禅とか能とかを彷彿とさせます。う~~ん、深い……。

でもなー、やっぱりそれって達人同士の果たし合いなんだとも思いましたね。表現として「戦」をするなら、人外の怪物とか、卑怯な奇襲とか反則攻撃とか、農民の落ち武者狩りとか出てこないと、枯れていく一方というか。宮本武蔵だってマシンガンを相手にしたらどうにもならないというか……いや、違うな。マシンガン相手に血だるまになって勝つ宮本武蔵が見たいんだな。う~~~ん、なにを言いたいのかさっぱりわからなくなってきた……。

カテゴリー: [日記] - 13:04:12

ページ管理者:草凪 優
イラスト:小玉 英章