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『ごっくん温泉』の新しい帯

『ごっくん温泉』重版に伴い、新しい帯がついた見本が届きました。

――この官能小説がすごい! 08年版で永田守弘氏が絶賛!

というのがキャッチコピー。永田先生、ありがとうございます。裏には『ごっくん美妻』と『ごっくんOL』の宣伝が入った特別仕様。双葉社さま、ありがとうございます。こういうのは珍しいので書店で見かけたら手にとってみてください。

しかし……新作のプロットの参考にしようといま長谷川伸の評伝を読み終えたところなのだが……あんまり参考にならなかった……のはいいとして(よくあること)……大衆文学は弱者の叫びを極力多数に届かせるため、とにかく面白い必要があった、というような記述を読んで考えこんでしまった。

テレビをつければ派遣切りにネット難民にホームレス……もちろん長谷川伸が代表作を書いた戦前なんかとは意味するところが違うのだろうけど、弱者って言葉がやけにリアルで……仕事なんて選ばなければあるだろ! という意見もあるようですが(僕のなかにもなくはない)、テレビの取材を受けてる人の気力が削がれてる様というか、心が折れてる感じが非常につらい。鬱病の人に頑張れ! が禁句なように、ああいう人に元気出せ! 元気があればなんでもできる! って励ましは通用しない気がする。

派遣でクビ切られてホームレスになった人に届く面白さってなんだろう? と考えると、なんかエロじゃない気がして怖くなってくる。エロがパージされる世の中はそれ自体が怖いし、エロの需要がなくなったら……僕もホームレスだなあ……。

カテゴリー: [日記] - 07:10:40

ページ管理者:草凪 優
イラスト:小玉 英章