トップページ日記2008-07-29 > 東京の夏はどぜう

東京の夏はどぜう

ほおづき、あさがお、花火大会……と東京下町の夏の彩るものはたくさんありますが、僕的にはどぜうがそこに加わります。この時期のどぜうは丸々と太り、ヌキ鍋にはどっさり卵がのっかっててとても美味。ムシムシする暑い夏にあえて鍋というものオツなもの。誘っても苦手な方が多いのですが、老舗のどぜうは全然臭くないので一度チャレンジしてみることをお勧めいたします。

昨日どぜうを囲んだメンバーは、某社の旧担当編集者と新担当編集者。要するに引き継ぎ。旧担当者が某文芸誌の編集長になったため、文庫の編集から撤退するのである。彼とは仕事でも遊びでも非常にたくさんの思い出があり、まだまだこれから入魂の作品を連発して大ヒットを飛ばそうと思っていただけに残念至極。

しかしまあ、一杯入るとああこりゃこりゃになってしまうのはいつものことで、どぜう屋から観音裏のバーに流れ、カラオケで大騒ぎし、新担当者をクルマで送って、ふたりで吉祥寺のキャバへ。店を出ると夜が明けていて、「ああ、朝だ……」と彼が泣きそうな顔になるのも、空を見上げた僕が「限りなく透明に近いブルーだ」と馬鹿のひとつ覚えみたいにつぶやくのも、銀座、新宿、六本木で、いままで何度となく繰りかえされた光景。

花に嵐のたとえもあるさ、という気分で浅草に戻るタクシーに乗った。
1冊も増刷にできなくて本当に申し訳ない。
この屈辱を晴らさないことには、物書き稼業から足を洗えないと心の底から思う。
Mさん、編集長頑張ってください。
僕も頑張りたいですが……酔っぱらって新担当者さんの名前を間違えて呼んだりしてましたけど、嫌われてないでしょうか?(泣)

カテゴリー: [日記] - 13:39:37

ページ管理者:草凪 優
イラスト:小玉 英章