トップページ日記2008-01-19 > 『濡れた荒野を走れ』

『濡れた荒野を走れ』

家で泥酔するなら誰にも迷惑をかけないだろうと思っていたら、早朝、アマゾンからでかいダンボールが届く(もちろん寝てた)。なかを開けたら本やCD、そしてにっかつロマンポルノのDVDが6枚。そういえば酔った勢いでワンクリックしてしまったような。泥酔した自分が素面の自分に迷惑をかけたというわけですね……泣ける。

仕方がないから見ることにしたが、1本目、『青春の殺人者』や『太陽を盗んだ男』の監督として知られる長谷川和彦が脚本を書いた『濡れた荒野を走れ』。本編を見る前に、まずはDVDのパッケージに唖然。グラサンかけてタバコを咥えた地井武男(ちい散歩の人)。ありえない。普通女優だろ、ロマンポルノなんだから。なんでこんなの買ってるんだ、俺……。

内容は……もうなにもかも滅茶苦茶。最後のヤマがチイチイvs.暴走族って……。でも、つまらないというわけでもない。この作品を糸口にいろんな論を立てられそうだけど、酔っているので面倒くさい。ひとつだけ言うと、映画に映ってるのは1973年当時の風景そのままなので、古くさいけど見ていて楽しかった。昔の東京ってこうだったよね、とか。

でもなあ。似たようなテーマで書かれたアクションポルノ小説の金字塔『黒い罠は砂にまみれて』(館淳一著)が、いま読んでも新鮮なことにくらべると、映画はメディア本来の特性として撮影されている「いまこの時」に寄りかかりすぎている。良くも悪くも。

あと、ヒロインの山科ゆりは死ぬほどよかったデス。他の作品も観ているはずなのに、この作品で素晴らしさを発見。唯一の収穫と言えるかも。しかし、脚本上の扱いは大不満。そうじゃないだろ、と何度もキレかかる……。団塊の世代の女性観の功罪とか、いろいろ書きたい気もするけど、これも面倒なのでまたいつか……。

※諸事情によりBGMの表記はしばらくお休みします。

カテゴリー: [日記] - 04:35:53

ページ管理者:草凪 優
イラスト:小玉 英章