トップページ日記2007-10-18 > 餃子定食の昼

餃子定食の昼

タイトルは好きだった平口広美さんの漫画から。
さっき食べてきたんですけど、つくづく餃子ってエロいですよね。形状とか食感とか女性器にしか思えない僕は、エロ小説の書きすぎで頭がおかしくなってしまったのでしょうか?

書こうかどうしようか迷ってたんですが、頭がおかしいついでに書いちゃいますけどね、亀田問題。
そもそもパンツ一丁で殴りあってる戦いを、「殴れー」「やっちまえー」と眼を血走らせて見てるやつから金とって興行してるわけですよ、ボクシングってものは。人間にはそもそもそういった野蛮さがあって、だからこそ「ルール」とか「品格」とか「相手に対する敬意」が必要なわけですけど、翻って亀田一家の反則を叩いている人間の言論にそれはあるのか、と思います。「ルール」や「品格」や「相手に対する敬意」をもって言葉のボクシングをしているのか、と。
人間は野蛮な部分もある生き物である、「だからこそ」理性が必要という謙虚さがない亀田叩きは、もう単なるストレス解消にしか見えません。非常にヒステリックで痛々しい。

僕の生業はパンツを脱いだ男と女がエロいことをする一部始終を文章にすることで、まあ、公序良俗に反する行ないであるわけです。もちろん、人間にはそういったものに惹きつけられてしまう野蛮さ、というか本能というか、ドロドロした部分があるという認識に立ったうえで、一種のファンタジーとして提供しているわけですけど、亀田を叩いているようなストレス解消の言論を許しておくと、そのうちこっちに石が飛んできそうで非常に怖いです。

誰にでも明らかな悪を叩く、という構図は、「誰にでも明らか」という部分をしっかり検証できる言論のルールがない場合、簡単にいじめに横滑りするわけで……亀田を叩いている連中は亀田がチャンピオンシップで反則したことだけに苛立っているわけではないように感じられます。ヤンキーふうの風貌だとか口の聞き方だとか、それ自体は僕も虫酸が走るほど大嫌いですけど、エロ小説だって良識派を自認する方には虫酸が走るほど大嫌いなものに違いなく、そういった意味で他人事とは思えないんですよ。

昔、文学者による反核アピールが盛りあがっていたとき、柄谷行人が書いていた言葉を思いだしました。
「どんな正しいことでも全員によって唱和されるかぎり虚偽であるというのが文学者ではないか」(『批評とポストモダン』)
僕は文学者じゃないですけど、全員一致の正義には常に疑いを持ち続けようと思います。

カテゴリー: [日記] - 13:15:57

ページ管理者:草凪 優
イラスト:小玉 英章