トップページ日記 > 2007-09-17

エロのない日

 原稿の直しは佳境を迎えているのですが、昨日は諸事情でお出かけ。めったに浅草から出ないので、出るときはいろんなことをまとめてやらねばならず、ちょっと疲れた……。

 まずは朝、前夜の酒が残る躰を無理矢理起こして新宿へ。
 友人がボクシングの試合をするのでその応援だ。といってもプロでも(ちゃんとした)アマでもなく、「おやじファイト」という特殊なジャンルのボクシング。元プロボクサーで30代、40代になっても燃え尽きることのできない男たちが、鈍った躰を鍛え直してリングにあがる、という味わい深いイベントである。
 僕の友人は元プロではないが、生温い日常からの脱却を求めて、37歳くらいでボクシングを始めた。彼には妻も子も同居している義父義母もいて、傍目には幸せそうに見えるのだが、いろいろあるのだろう……収まるところに収まってしまうことへの恐怖というか……その発露がボクシングというのも柳沢きみおの漫画みたいだが、おおいに共感できるところである。

 しかし……いくらでかいグローブでヘッドギアをつけての試合とはいえ、ガッツン、ガッツン、殴り合う様子は壮絶で、いい歳してあんなに脳みそ揺さぶっちゃって大丈夫なのか……と心配になる。
 結果は僅差の判定負け。……残念。勤めをしながら必死に練習したり、減量に苦しんだり、出稽古で怖い目にあったことを知っていたので、かける言葉もなく会場を後にする。

 伊勢丹で服を買ったりしてから、両親と合流し、目黒にある菩提寺に墓参り。
 僕はおばあちゃん子だったのでお彼岸の墓参りはかかしたことがない……というのは嘘で、3、4年ぶりか。申し訳ない気持ちでお墓を洗って合掌。

 それから、15日が母親の誕生日だったのでメシでも奢るよと、有楽町に移動。帝国ホテルの地下にある吉兆。
 やたらとまぶしい陽射しのなか、タクシーから見上げた東京タワーがとてもきれいだった。子供のころ、両親に東京タワーの蝋人形館に連れていってもらった話などで盛りあがる。珍しく親孝行してるので、ちょっとリリー・フランキーな気分(読んでないけど……)。

 祝いの膳にしてもらった食事はさすがにうまかったが、江戸っ子の両親は京風の味付けがイマイチお気に召さない様子。なに食べても醤油持ってこいみたいな顔してるところが可笑しい。今度は浅草で真っ黒い天丼でもご馳走しよう。

 というわけで、珍しくエロのない一日でした。

カテゴリー: [日記] - 02:05:51

ページ管理者:草凪 優
イラスト:小玉 英章