トップページ日記2007-06-14 > 『夜の手習い』売れ行き好調!

『夜の手習い』売れ行き好調!

幻冬舎アウトロー文庫初参戦作品『夜の手習い』、セールス好調みたいです。
まだ発売1週間なのでなんとも言えませんが、このまま売れつづけてほしいものです。
ただ、『夜の手習い』は、「アウトロー」文庫であることを意識して、僕の作品ラインナップのなかでは特別ダークな異色作になっています。これを読んだ方が他の作品も読んで「全然違うじゃないか!」と言われることも充分考えられますので、ここで著作リストの解説を。だいたい文庫のレーベルによって作品の雰囲気が別れていますから、それについて少し書きます。

○双葉文庫……デビュー作を出していただいた場所で、草凪優の作風のベースはここでつくりあげられました。ひとことで言うと、明るく楽しい官能小説です。お馬鹿とも言います。なにしろ、バター犬がしゃべってセックス指南するとか、記憶喪失になって頭のなかはエロいことだらけとか、無茶苦茶な設定の話もありますから。でもエロ話の本質って結局、「滑稽」と「屈折」だと思うんですよ。そういう意味では僕のなかでは王道的なラインナップです(でも、『夜の手習い』を気に入ってくれた方は絶対唖然とすると思う……)。

○祥伝社文庫……ここでのテーマは「せつなさ」です。「センチメンタル・ピンク」と言いますか、恋愛小説的な要素もとりいれて綺麗な話を書くように心がけています。浅草を舞台にした『色街そだち』は評判がよくて、「小説NON」に番外編(短編)も書いたし、続編も準備中。年内には出せると思います。
 ただ……平成のストリップをテーマにし、取材とかもいろいろ頑張って書いた渾身の自信作『みせてあげる』のセールスがふるわなかったときは、がっくりしました。みなさん、踊り子なんかに興味ないんでしょうか。いずれ日の目が見られるようにしたい1作です。

○徳間文庫……現在試行錯誤中といいますか、3作出してますが作風の統一感というのはイマイチないですね。『つまみ食い。』とかは、双葉文庫で書いているラインに似てます。
 とはいえ、編集者氏と話し合いのすえ、今度の新たな方向性が見えてきたところなので、次作以降にご期待くださいませ。

○桃園文庫……1冊しか出てませんが、短編集です。主に「小説CLUBロマン」に掲載された作品を集めたもので、長編ではあまり書かないようなハードな作品も入ってます。そういう意味では短編ならではですね。ラストに収録されている「宙吊りの密室」は、日刊ゲンダイに連載されたものなんですが、正月から連載を開始したのに大地震が起きてエレベータに閉じこめられるという縁起でもない話だったという……。でも、内容はいろんなところで褒められた思い出の作品です。
 ちなみに、短編集第2弾も近々発売予定です。

というわけで、『夜の手習い』を読んで僕に興味をもっていただいた方、ぜひ他の作品も手にしてみてください。あえてどれか1冊推薦するんであれば、キャリアウーマン繋がりで双葉文庫の『ふしだら天使』かな。

カテゴリー: [日記] - 01:57:03

ページ管理者:草凪 優
イラスト:小玉 英章